平成22年8月19日(木)~20日(金)北九州工業高等専門学校にてバイオトレーニングを実施しました。
この事業は、機能性・健康食品の開発現場で活躍するバイオ関連技術者や、その関連技術の取得を目指す方を対象に、当協議会会員の北九州工業高等専門学校 細胞工学センター長 川原 浩治 教授の御協力のもと実施されたものです。本年度は、九州各地より3名が参加されました(長崎2名、佐賀1名)。
機能性食品開発における重要な視点や評価技術の事例紹介、バイオ産業の動向等についての講義にはじまり、実際にヒト細胞を用いた細胞培養や無菌操作、RNA抽出、cDNA合成等、バイオ技術全般に応用できる基礎技術の習得実習が2日間に渡り行われました。
参加者からは「機能性因子の探索の入り口が具体的に把握できました。」「ここで学んだ酵素抗体法を今後の業務に役立てたいです。」「細胞試験、遺伝子操作、ELISAなど幅広く実習することができました。」「講義と実習で得た知識を今後の開発業務に活かして行きたいです。」「講師、そして学生のトレーナーの方々のおかげで、大変有意義な実習ができありがとうございました。」等々の声が聞かれたところです。
基礎技術の習得、そして機能性成分等の科学的追求が必要不可欠である開発現場において、ここで得られた技術が活かされることを御期待申し上げますとともに、開催にあたり御協力いただきました北九州工業高等専門学校の皆様に心より感謝申し上げます。
 川原教授 講義様子 |  井上准教授 講義様子 |
 実習様子 1 |  実習様子 2 |
<開催概要>
日時:平成22年8月19日(木)~20日(金)各10:00~17:00
場所:北九州工業高等専門学校 細胞工学センター
主催:九州地域バイオクラスター推進協議会、九州経済産業局
指導:北九州工業高等専門学校 物質科学工学科
川原 浩治 教授・細胞工学センター長
井上 祐一 准教授
トレーナー:北九州工業高等専門学校 物質科学工学専攻 学生の皆様
受講者:3名(佐賀、長崎の会員団体・企業)
■平成22年度 バイオトレーニングプログラム
<1日目>
- 細胞培養と無菌操作
ヒト細胞を用いた無菌操作技術を体験し、多種細胞を観察。
- 講義「ヒト細胞を用いた機能性因子探索技術の展開」
食品から機能性成分を探索し、その効果を検証する技術について解説。
- 細胞回収、RNA抽出
(遺伝子検出)細胞内の遺伝子発見を調べるため、遺伝子転写物を抽出。
- cDNA合成
(遺伝子検出)遺伝子転写物から相補的DNA(cDNA)を合成。
- 初日の実習内容に関する質疑・応答・アドバイスなど
<2日目>
- 酵素抗体法の解説
細胞培養で細胞が生産したタンパク質やマーカー分子の量を調べる方法として、酵素抗体法について解説。
- サンプルの添加
(酵素抗体法)培養液と測定成分の目安となる基準液を測定系に添加。
- PCR
(遺伝子検出)昨日行ったcDNA増幅(DNAを測定できる量に増加)
- 2次抗体の添加
(酵素抗体法)測定タンパク質に結合する酵素抗体を添加。
- 電気泳動、画像取り込み
(遺伝子検出)増加したDNA分子の大きさに合わせて分離し、そのDNAを染色して画像処理装置で撮影。
- 発色、測定
(酵素抗体法)測定タンパク質の量を色の濃さに変えて、吸光度を測定。
- 実習のまとめ
実習全般を通して、質疑・応答。また、事業参入などの諸問題、質疑、意見交換。
※平成22年度バイオトレーニング参加者団体
・長工醤油味噌共同組合
・株式会社東洋新薬
・株式会社バイオジェノミクス